親が村で働き、安定した収入を得ることで、家族が村で生活をし、子ども達は学校に通い、教育を受けられる。
そんな未来を描いて、私たちは村に産業を興すことを決め、2013年3月に紙漉き工房を建設、同年6月から紙すき産業をスタートさせました。
また、2019年3月に石けん工房を建設。地球に優しい石けんを2019年7月から作っています。
プレイキション村で暮らす10~50代の女性が週5日、1日7時間勤務。
工房ではオークンコーと石けんをつくっています。
はちどりプロジェクトのモットーは「モノはあげない。あげるのは、学ぶ場所と働く場所」としています。
子どもたちにノートや鉛筆をプレゼントすることはせず、働く場所をつくり、労働の対価としてお給料を届けます。
そのお給料で子どもたちのノートなど購入してもらえるような活動をおこなっています。
<オークンコー>
紙すきの原料には、カンボジアでとれる綿(クメール語で「コ−」)を使っています。
はちどり工房では、日々、紙すきをする時に、原料のコーに感謝を込め「オークン(ありがとう)コー」と言いながら紙すきをしています。
技術ももちろんですが、紙をつくるのに一番大事なことは、「感謝の気持ち」だということを和紙の職人さんから教わりました。
その想いを受け継ぎ、工房で作る紙を「オークンコー」と名付けました。